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平成20年9月20日、子供権利条例問題を考える会がシンポジウムを開催。
[関連記事─日刊広島]

 広島市が「子供の権利条例」制定の準備を進めるなか市民団体が九月二十日、西区民文化センター大ホールで「子供の権利条例問題を考えるシンポジウム」を開催、市民二百名以上、市議も十名ほどが参加した。基調講演とパネルディスカッションが行われ市民らは熱心に聞き入った。主催は子供の権利条例問題を考える会(中尾健三代表)。

 基調講演では東京都日野市で条例の制定に携わった市議の渡辺眞氏が、全国の条例制定における実態や制定後の実情、日野市における対応を報告した。

 渡辺氏は「最初に制定された川崎市の条例を手本に、全国十二の自治体で制定され、準備中の自治体も多い。子供条例の特徴は遊ぶ権利、子供である事を理由に不当な扱いを受けない権利、ホッと出来る居場所を持つ権利など、子供の権利主張のみを認め、一切の義務を負わないといったもので、これを人権オンブスパーソン等が介入し監視する。道徳心の喪失や親子関係の破壊が懸念されている。公立小学校で授業中に立ち歩きやおしゃべりを行った児童に対し、体罰ではない指導を行った教師が、『人権侵害』と認定され保護者に謝罪させられた例もある。教育をゆがめ、日本社会の良さを壊す可能性がある」。

 「条例制定にあたっては、まず条例制定を求める市民団体がつくられ、行政に働きかけるケースが多い。日野市でも同様で『おとな会議』なるものが出来、この人たちが市に働きかけ、彼らと市職員で条例の素案がつくられた。市から正式に委嘱されていない人間が条例制定にかかわっており、地方自治法に抵触する策定方法だった。彼らのなかには『国旗・国歌』などに反対する運動の活動家も含まれていた」。渡辺氏の報告は参加者を驚かせた。

 「日野市では制定反対運動が起こり、市もパブリックコメントを募った。その結果 、権利の濫用・拡大解釈を許さないよう『権利』の文言を削除する方向で条文を修正、名称も『子供条例』として一定の歯止めをかける事ができた」と話し講演を終えた。

 続いて「広島市に子供の権利条例は必要か」と題されたパネルディスカッションではコーディネーターに日本時事評論社の山本和敏社長、パネリストは渡辺眞・日野市議、重富寛・広島市PTA協議会会長、長谷川真美・元廿日市市教育委員。

 「国連の子供権利条約に端を発する条例だが、子供権利条約はそもそも飢えや重労働に課せられた、生存の危ぶまれる子供を救うためのもので趣旨が違う。日本で条例を制定する必要があるのか」「子育てをする母としては、子供から『権利だ』と主張されるとちょっと待て、となる」「親と子をパートナーとみなす条例だが、親子がパートナーではありえない、しつけも出来ない」など、条例制定を強く危惧する意見が相次いだ。

 最後に長谷川真美氏が「ブレーキもハンドルもない車に子供を乗せ、アクセルだけを踏ませるのか」と強い口調で締めくくった。

 子供の権利条例とは2000年、川崎市で制定されたのをきっかけに全国で制定や準備が進んでいるが、準備中も含めて二十前後と多くはない。そもそもは国連が1989年に採択し、日本が1996年に批准した「児童の権利に関する条約」の精神を踏襲するものとされているが、国連の条約は生存や通 常の生活が困難な状況にある児童を護るのが趣旨であり、日本での条例制定を疑問視する識者は多い。

 各地で制定された子供権利条例は、子供の権利を強く保障するのが特徴。意見を表明する権利、ありのままでいる権利、個性を尊重される権利、愛情を受ける権利、遊ぶ権利、自己を決定する権利、休息する権利、仲間をつくり、集う権利、意見を尊重される権利、プライバシーが尊重される権利などなど。義務は一切盛り込まれないのが通 例だが、大人はこれらの権利を保障する義務を負うとされる。

 条例制定にあたっては、日野市議の渡辺氏が指摘している通 り、まず子供権利条例の制定を求める市民団体などがつくられ、行政に働きかける例が多い。渡辺氏によると、特に革新首長の自治体がこれら市民団体に呼応して制定を進めるケースが多く、北海道に多いのはその傾向の顕れという。

広島市の場合

 広島市では三年ほど前から市民団体「広島子どもの権利条例研究会(定者吉人・代表世話人)」が条例制定について研究を重ね、広島市に協力を働きかけた。

 広島市はこの八月、「子どもの権利に関する条例」の試案をまとめた。策定にあたってはこれまで七回にわたり、十人の委員で構成する「意見を聞く会」を開いてきた。前述、市民団体「広島子どもの権利条例研究会」の定者吉人氏は「意見を聞く会」委員に選出されている。定者吉人氏は弁護士。光市母子殺害事件の第二審弁護を担当し、広島高等裁判所の無期懲役判決に際して「妥当な判決だ。どんなにひどい事件を起こしても命だけは助けてほしい」とコメントしている。

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